食品や化粧品などの製造工程で課題となるのが、泡です。水や様々な成分を含む液体は、高い表面張力や粘性を持つことから泡ができやすくなり、製品品質に大きな影響を及ぼします。表面張力によって生じる現象であり、空気を包み込むようにして現れます。身近なものとしてシャボン玉があり、指で表面を軽くつついただけで簡単に割れます。

しかし製品製造の工程で生じる泡を、1つ1つ指で潰していくことはできません。そこで使われているのが、発生を抑えたり、できた泡をつぶす消泡剤です。消泡剤には大きく分けて消す・抑制・空気を抜く作用を持つ成分が含まれます。主に水性エマルションと呼ばれている乳剤を使用しており、気泡の分離や表面張力や粘性を落とすことで泡を潰したり、できないようにします。

化粧品や食品、医薬品の品質向上と安定に大きく貢献しています。消泡剤の用途はとても広いです。建築で使用される充填剤ではコーティングの欠陥を抑制できます。また汚水処理向けの浄化槽に生じるスカム発生(浮きカス)抑制や製品の分離抑制、濡れや浸透の促進などの用途でも利用されるようになりました。

食品や化粧品や医薬品など人の体内に摂り入れる場合は、毒性のない安全な成分が利用されています。また塗料や紙・パルプ、セラミックスや汚水処理など他、用途や分野ごとに対応した消泡剤を使いますが、いずれも消したり、発生を抑制する原理は同じです。あまり聞き慣れない消泡剤は、シャンプーや洗剤、マヨネーズやケチャップなど我々の生活に密着した身近な成分でもあります。

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