泡を消すための消泡剤は大きくシリコーン系と有機系に分けられますが、シリコーン系の方が汎用性に優れるとされています。このシリコーン系にもオイル型・界面活性剤型・エマルジョン型といった種類があり、それぞれ特徴が異なりますが、シリコーン系の中で最も水中での拡散性に優れるのがエマルジョン型です。エマルジョン型は、高級アルコールやエステルなどの消泡成分を水に乳化・分散させたタイプの消泡剤で、あらかじめ水に分散させているので水中で拡散しやすいという特徴を持っています。加えて、脱気性にも優れるのもエマルジョン型の特徴のひとつです。

エマルジョン型は、水中で発生した泡同士を接着させる性能が高く、接着した泡は接着前よりも速く液面へと浮上して、消泡剤が持つ破泡作用と抑泡作用の相互作用によって発泡が促されます。また、エマルジョン型は水性の泡に対して最も汎用性が高い消泡剤で、食品添加用や排水処理用など様々な用途に適した製品が存在するというメリットもありますが、貯蔵条件に制限があるというデメリットも存在します。エマルジョン型は、長期保存すると粘度が上昇して固まってしまったり、成分が分離したりすることで、消泡性能が低下することがあります。そのため、直射日光が当たらない屋内で保存するのが望ましいとされていますが、たとえ暗所に保管していたとしても長期間保管していた場合は本来の消泡性能が発揮されないことも考えられるので注意が必要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です