入浴剤や洗剤など、発泡する商品はよく見かけますが、身近な商品に消泡剤という泡を消す成分が使われていることは意外と知られていません。消泡剤は製品の加工の途中で使われ、泡立ちを抑えて製品の仕上がりを美しく整えます。消泡剤の作用には、泡の表面の膜を不安定化させて消すことと、泡ができないように抑制することの2つがあります。泡同士を結合させて大きな空気の塊にして浮上させる脱泡作用もありますが、この作用を消泡と厳密に区別することは難しいため、一般的には消泡作用の一部とみなされています。

豆腐には食品用の消泡剤が使われています。豆腐を作る過程でできる大量の泡を漉しとるのには時間がかかるので、そのための機材を持たない豆腐店では、時間短縮のために使用されるのが一般的です。豆腐に使われるものには、油脂系(植物性油脂)、グリセリン脂肪エステル、シリコーン樹脂の3種類があります。グリセリン脂肪エステル、シリコーン樹脂ともに毒性はなく、加工の途中で消滅するため加工助剤として食品添加物という分類になっています。

食品添加物としての表示は省略することが可能です。注意しなければならないのは、表示がないからといって消泡剤が使われていないという意味ではないことです。体に害はないとされていますが、豆腐の製造に不可欠ではないため、使用されていないものを買いたい場合は表示のないものではなく、「不使用」と記載されているものを選ぶ必要があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です